【ファッションのプロによる連載企画】第四回 品格のあるベルト&バッグ選びと使い方

こんにちは、フォルツァスタイルの干場義雅です。前回は「ウエディングスタイルでの装いを格上げする靴の選び方」として、あらゆるシーンで役立つ、靴の選び方をご紹介しました。

伝統を重んじ、TPOやマナーに応じた靴の装い方など参考になりましたでしょうか? 今回は小物第2弾と題し、さりげなく存在感をアピールできるベルトとバッグのお洒落術についてお話させていただきます。

男性の品格を表すといわれるレザーアイテムの選び方と使い方を知ることで、格段にフォーマルスタイルが素敵になるはずです。

2015.01.05 更新
ベルト/ジョルジオ アルマーニ
出典:大人のためのウェディングスタイル 第4回 品格のあるベルト&バッグ選びと使い方  | FORZ...

ベルト/ジョルジオ アルマーニ

■服に馴染むベーシックなベルトは、マストハブ

ヨーロッパで洋服が流行し始めた頃、ベルトは存在しませんでした。ウエストマークをするアイテムはもっぱらサスペンダーが主流。パンツの後ろにボタンが付いていて、パンツを吊り上げ、美しいラインを見せるのが目的でした。 ですが現在は洋服が簡略化され、サスペンダーがベルトになり役割が変化。洋服のデザインも進化し、ベルトは飾りの要素が強くなったともいえるのです。 フォーマルなウエディングスタイルでは、ベルトは悪目立ちしないシンプルなものがベスト。幅は3~3.5cmくらいが、スッキリとどんなパンツにも合わせられるでしょう。写真のようなシルバーのバックルで丸みがあるデザインだと、汎用性が高く控えめな上質感を醸し出すことができます。

ベルト/エルメス
出典:大人のためのウェディングスタイル 第4回 品格のあるベルト&バッグ選びと使い方  | FORZ...

ベルト/エルメス

■黒革と茶革のリバーシブルベルトはビジネスにも使える最強アイテム

シルバーで「H」をモチーフとしたベルトは、洗練された都会的な男性をイメージさせる逸品。ジャケットからキラリとバックルが覗くとクールな印象づけることができます。表面のレザーは光沢感のある黒のボックスカーフ素材。裏面のレザーは、シボのあるややカジュアルな茶のシュリンクレザー。 バックルはそのままにして、表面と裏面を替えればリバーシブルのベルトに早変わり。レストランウエディングや二次会での衣装替えの際に違う表情を見せてくれます。黒と茶の2色が楽しめるので、旅や出張にも使える汎用性の高い一本です。

クロコダイルのベルト/プラダ
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クロコダイルのベルト/プラダ

■エレガントな上質さを醸し出すなら断然クロコ

フォーマルスタイルに限らずコーディネートをするときに決める順番は、まず靴、その後にベルトを選ぶのが鉄則です。ブラックフォーマル、レストランウエディングスタイルでも同じこと。靴がマットならベルトもマット。靴が光沢ならベルトも光沢のものを選ぶのがセンス良く装えるコツです。 他のものが装飾的であれば、シンプルなカーフのベルトが似合いますし、スッキリとシンプルな装いに上質感を出すのなら光沢のあるクロコダイルのベルトを取り入れるとラグジュアリーな装いになります。クロコダイルは少し高価ですが、長持ちするうえに上質さが醸し出せるので揃えておくと重宝します。 とはいえ、その光沢に存在感があるだけに使う分量にはご注意を。ベルトに靴、バッグに、腕時計など、すべてクロコダイルでまとめると下品で野暮に見えます。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」。バランスが大切です。

クロコダイルのポーチ/ペッレ モルビダ
出典:大人のためのウェディングスタイル 第4回 品格のあるベルト&バッグ選びと使い方  | FORZ...

クロコダイルのポーチ/ペッレ モルビダ

■品よく使えば最高に上品なマットクロコ

クロコダイルは上品なイメージがあるのですが、使い方を間違えるととたんに下品になってしまう際どいアイテム。でも使い方さえマスターすれば最高に上質なサードバッグとして活躍してくれます。 ポイントとしては、コーディネート内のクロコの分量を少なくすること。バッグで持つならベルトは決して揃えないこと。クロコベルトの時計を合わせるのも控えましょう。バッグを一点だけ持つことで上質さを醸し出してくれます。 さらに素材は、光沢のないマットクロコを選ぶこと。派手ではなくシックな印象なうえに、使ううちにこなれてさらに品が出てくるのもクロコならではの良さなのです。

クラッチバッグ/エクスプローラー
出典:大人のためのウェディングスタイル 第4回 品格のあるベルト&バッグ選びと使い方  | FORZ...

クラッチバッグ/エクスプローラー

■ビジネスクラッチを流用するならブラックで

友人のレストランウエディングなどで幹事になると、お祝い以外のものを持参することもあるはず。そんなときはビジネスで使っているクラッチバッグの使用もOKです。 シンプルなカーフ素材に小さなバックル程度であれば、装いの邪魔をすることもなく取り入れることができます。レストランウェディングで、ジャケット&パンツスタイルであれば、洋服に合わせてブラウンやグレーを選んでも良いですね。 Photo:Kazuya Gondo Text:Mariko Ikeda Cooperation:HIBIYA PALACE

※本コラムは「FORZA STYLE(フォルツァ スタイル)」との連動企画です。

■「FORZA STYLE(フォルツァ スタイル)」
ファッションディレクター・干場義雅氏責任編集による、知的でセクシーな”知色人”になるためのデジタルビデオマガジン!旬で役立つ、ミドルエイジ男性のためのファッション&ライフスタイル情報を配信します

出典: 大人のためのウェディングスタイル 第4回 品格のあるベルト&バッグ選びと使い方  | FORZ...

本記事は、2015年01月05日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。

Specialゲストライター

干場義雅
干場義雅
クリエイティブディレクター

FORZA STYLE編集長
1973年東京都生まれ。男性ファッション誌『LEON』や『OCEANS』の立ち上げをはじめ、数々の雑誌編集に携わり、2010年に独立。「スタイルクリニック」を設立する。雑誌、新聞、テレビ、ラジオとメディアの枠を超えて活躍する他、イベントやブランドプロデュースも手がける。

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