築100年の市指重要定文化財で叶えたオリジナル人前式

Instagramで知って、何年も憧れていたアトリエタマリさんでオーダーしました。
結婚式をするかしないかも決まっておらず、婚姻届提出の日すら決めていなかったけれど、とにかくまず指輪！と思ってお店に行きました。

地金は二人ともイエローゴールドでお揃いにしました。
私のものは「きらめき」というデザインに、小さな小さなダイヤモンドが3石、パヴェ留めされています。ダイヤモンドは、ブラウンダイヤにしてもらいました。地金がぱかっと割れて、その間からダイヤモンドが控えめに覗いているような様子が、いじらしくて可愛いなと思っています。
新郎のものは、槌目のクラフト感ある風合いのものです。

お店での打ち合わせも、メールでのやりとりも、とても丁寧で心温まるものでした。
付けてくださった木のケースもシンプルで美しく、挙式でも使用しました。

似顔絵作家のさかもとさやかさんという方に描いてもらいました。少し人見知りする私たちですが、幸せがにじみ出るような明るい雰囲気で描いてもらえてうれしかったです。スキャンして、私たちの結婚式のアイコンとしていろいろなところで使わせていただきました。

両家の両親にも、さかもとさんに描いてもらった似顔絵を記念品として挙式中にプレゼントしました。

world1の作家さんの似顔絵は、どれもあたたかい雰囲気でとってもおすすめです。

プランナーさんに紹介してもらった、津山のtirolさん(結婚式場Noёlさんの2階)で選びました。
PORTに似合うように、クラシカルでコンパクトなものを…と考えており、求めるイメージがはっきりしていたので、3パターンしか試着していません。フェアで着たものも入れると4パターンかな？
最終的に選んだドレスは、Croque en Bouche というブランドのセパレートタイプのものでした。スカート部分は即決だったのですが、トップスは二択で迷いました。悩んだ末、ディテールよりも遠目から見たときのバランスの良さを優先しました。

一般的なウエディングドレスの衣装合わせってお衣装屋さん主導で進むと思うのですが、私の場合はなんと、プランナーさんが付いてきてくれました。会場の雰囲気をお衣装屋さんに伝えてくださり、結婚式のイメージをお衣装屋さん・プランナーさん・新郎新婦で共有することができました。

グレーのエナメルで、3cm程度ヒールがあるタイプのものです。以前から持っていたもので、特別なお出かけのときにだけ履いていたお気に入りでした。ドレスフィッティングに持参したところドレスとの相性もよく、ブライダルシューズに決定しました。
新郎が小柄なので、このくらいのヒールでちょうどよかったと思っています。

島根県松江市のお花屋さん、Angeさんにお願いしました。ドライフラワーとプリザーブドフラワーを使ったものです。

私は三姉妹の長女で、妹たちは先に卒花していました。アンシェさんは妹たちが結婚式で持つブーケをオーダーしたお店で、私のブーケは妹のブーケ(写真4枚目)の花材を使って組み直してもらったものです。
アンシェさんのブーケ、妹の結婚式のときから可愛いな～と思って見ていました(^^)

妹の思い出のブーケを使えたこと…
私の好みの雰囲気にしてもらえたこと…
イチからブーケを用意するよりも予算を抑えられたこと…
本当にいいことばかりでした。
前撮りと本番当日の2回使用しました。

新郎衣装は、スーツをオーダーすることにしました。婚約指輪のお礼として、私からのプレゼントです。
体にぴったりのスーツはやはりすごくスッキリして見えました！ブラウンの生地に、小振りのグリーンの蝶タイが可愛らしかったです。
靴はリーガルのものを新調してました。

大阪と津山にお店があるお花屋さん、coteさんにお願いしました。
装花はこだわりだすとキリがないと思っていたので、こだわり過ぎないようにしようと意識していたポイントです。素人があれこれ言うより、プロに任せよう！という気持ちでした。
花材を指定してしまうと調達が難しい場合にがっかりしてしまいそうだし、お花屋さんに苦労をかけてしまうと思ったので、指定はせずに、旬の花材を使ってもらうようお願いしました。それから、レンガ造りの会場の雰囲気がとても好きだったので、お花が激しく主張するよりは、会場の雰囲気に合うものをお願いしたいと伝えました。
他は、好みの色味と、先に決定していたブーケの雰囲気くらいしかお伝えしていなかったのですが、すごく好きだと思える装花にしてもらえました。シンプルなのにインパクトがあるところが気に入っています。
ユキヤナギをたくさん使ってくださっているのですが、子どもの頃に住んでいた家に植えてあった大好きな花なので嬉しかったです。自分では、ウェディングでユキヤナギを使うという発想はまったくなかったので、さすがプロだなと思いました。

大正時代に建てられたPORTには、絶対に和装も似合うはず。和装で大正モダンな写真を撮ってみたい…と思ったのが、前撮りを決意したきっかけです。また、挙式当日は写真撮影の時間が十分に取れないことが予想されたので、本番と同じ衣装でゆっくり写真を撮っておきたい気持ちもありました。
そこで
①アンティークの引き振袖＋紋付袴
②式当日に着るウェディングドレス＋スーツ
の2パターンで撮影を行いました。
場所を押さえたりカメラマンさんやメイクさんを手配したりは、プランナーさんがしてくれました。ちなみに、メイクさんは挙式当日と同じ方でした。当日に向けて関係づくりができてとてもよかったです。
…
PORTは普段はアートギャラリーとして使われています。私たちが前撮りをした日は、「モダン昭和展」という展示の会期中でした。展示の主催者さんから承諾を頂き、貴重な展示品の数々と撮影をすることができました。昭和のアートポスターやモーターサイクル、屏風などが、独特の雰囲気を作り出してくれました。

席次表とメニュー表を1つにまとめたようなものを手作りしました。A4の紙を二つ折りにしたものを2枚重ねて、全8ページの冊子のようにしています。紙は、画材屋さんで相談して「NTラシャ」というものを使用しました。

1ページ：表紙
2ページ：ごあいさつ
3ページ：タイムライン
4・5ページ：席次表
6ページ：プロフィール
7ページ：お世話になったお店・施設の紹介
8ページ：披露宴のお食事・ドリンクメニュー

という構成です。
パソコン音痴の私ですが「Wordとやる気があれば何でもできる」をモットーにがんばりました！(笑)

ダイソーの板に、ダイソーのナチュラルミルクペイントで色を塗りました。文字はアクリル絵の具で書きました。小さなドライフラワーのスワッグを飾っています。

ゲスト一人一人の名前を印刷して用意した結婚証明書。サイズはB4にしました。
受付でゲストの皆さんに指印を押してもらいました。

私は学生時代から合唱をしていて、今も細々と続けています。PORTでの結婚式が決まってすぐに、反響がよくライブなどで使われることもあるレンガギャラリーでぜひ歌いたい！と思い立ちました。現在地元で入っている合唱団のメンバーと、大学時代の恩師・友人に声をかけ、挙式後にミニコンサートをすることを計画しました。
曲目は、アカペラばかりの4曲。

1. サリマライズ / 合唱曲
2. Ave Maria / J. Arcadelt
3. 夢みたものは / 木下牧子
4. いざたて戦人よ / J. McGranahan

ゲストには、飲み物片手にゆったりと聴いてもらうようにしました。

「地元のものを取り入れた結婚式がしたい」「ゲストの皆さんに、私たちが好きなものを紹介したい」そんな思いがあり、ドリンクコーナーを計画しました。
〈ドリンクコーナーのメニュー〉
Hot
・水路珈琲さんの　珈琲
・香草工房さんの　ハーブティー
Cold
・ビール(ハートランド)
・コーラ
・ジンジャーエール
・オレンジジュース

【珈琲について】
水路珈琲さんは津山出身のロースターさんで、津山で焙煎所をされていたときに、私がお客さんとして通うようになりました。現在は新庄村に移住して焙煎をされています。PORTを含む津山のいろいろなお店に、珈琲豆を卸されています。結婚が決まった頃、「津山でおもしろい結婚式がしたい」「ゲストに美味しい珈琲を飲んでもらいたい」と相談したところ、なんとご本人が結婚式に来てくださることになりました。
式当日は会場に美味しい匂いが漂い、水路珈琲さんに珈琲のいれ方を相談しているゲストもいたりして、本当に幸せな空間になりました。

【ハーブティーについて】
香草工房さんは、津山でハーブの栽培や加工、販売をされています。これまで自分用に買ったり、贈り物に使わせてもらったりしてきました。ドリンクコーナー用に購入だけさせてもらおうと思っていたのが、お話してみると…なんと！こちらもご本人が当日来てくださることになりました。しかも、結婚式をイメージしたオリジナルブレンドを作ってくださいました。ハイビスカスを使った、おめでたい赤いブレンド。レモンとオレンジの甘酸っぱい味です。
二次会でも、お見送りのプチギフトとしてこちらのハーブティーを使わせていただきました。

【Coldドリンクについて】
新郎の実家が酒屋なので、発注をお願いしました。ハートランドは瓶のデザインも味も好きです。

【金庫ギャラリー】(1～3枚目)
大正時代に銀行として建てられたPORT。古い金庫が残っており、分厚い扉を開くと、中は小さなギャラリーになっています。前撮りの写真と幼い頃の写真を一緒に飾って、時の流れを感じられる空間をイメージしました。

【レンガギャラリー壁面】(4枚目)
レンガの壁にはお気に入りの前撮りの写真を。サイズでめちゃくちゃ悩んで、結局A3にしたけれど…もっと大きくてもよかったのかも。

【レンガギャラリー棚】(5～8枚目)
新郎新婦の幼少期の写真をずらっと並べました。
しまうまプリントさんで作った前撮りアルバムや似顔絵なども置きました。

【お菓子】(9～10枚目)
ドリンクを飲みながらつまんでもらえるよう、お菓子を置きました。甘い系は、地元津山の美味しい和菓子 「北天まんじゅう」 とリンツのチョコ。おつまみ系は、初めはおしゃれなナッツとかを探していたけれど難航し…結局「津山ホルモンうどん味柿ピー 」になりました(笑)
それからカルパスも入れています。

築100年の市指重要定文化財で叶えたオリジナル人前式

【新郎新婦入場・リングワーミングセレモニー】(4枚目)
私たちは、新郎新婦二人で入場しました。私たちが入場してまずしたことは、指輪を外すこと。オーガンジーの小さな袋にいれて、最後列のゲストに渡しました。それを両手でぎゅっと包んで、新郎新婦への思いを込めてもらいながら、最前列の両家父までリレーしてほしいと伝え、ゲストに協力してもらいました。

【両親への挨拶】(5枚目)
披露宴ではなく人前式の中で行いました。人生の節目、気持ちの区切りということを考えると、挙式の中で感謝の気持ちを伝えるのがベストだと考えました。新婦だけでなく、新郎も両親への挨拶をしました。
挨拶の後、花束と似顔絵を贈呈しました。

【手紙】(6枚目)
誓いの言葉の代わりに、お互いに、手紙を読み合いました。

【指輪の交換】(7枚目)
最前列までリレーされた指輪を交換しました。

【結婚証明書】(8枚目)
ゲストの前で、結婚証明書に指印をしました。

【ウェディングキス】(9枚目)
右の頬？口角？のあたりに。

【退場】(1枚目)
拍手の中笑顔で退場できました。

…
一般的な流れにとらわれず、私たちが心から納得のいくオリジナルな人前式が叶いました。やりたいこと全部やりました！今まで見たことのない、私たちらしい結婚式ができました。