オレンジとブルー

海がかがやく昼間から挙式ははじまり
だんだんと夕焼けに染まっていく
夕陽の光で淡いオレンジ色ににじむ空と桜島
夕暮れともに披露宴がはじまり
瑠璃色に染まる空に　月がきらめく
刻々とその色と表情を変えるその景色
それが　この結婚式場に決めた決め手のひとつです。

そしてプロポーズを受けた日の翌朝
指宿の広い海から見た景色
息を飲むほど美しい夜明けでした
テーマカラーは
2人にとってどちらも大切な日になるであろう景色
夕暮れと夜明けの色
オレンジとブルー

京都に店舗を構える「アトリエタマリ」さんにお願いしました。普段の装いにもなじむゴールドのシンプルなリングを、デザイン違いでオーダーしました。素敵なヌメ革のケースに入れていただけます。

私たちはプロのカメラマンさんにお願いせず、セルフ前撮りとして新婦妹に撮影してもらいました。記念にもなりますし、なによりプロの方にお願いするより、だいぶコストを抑えられました。
場所は幼少期によく祖母と足繫く通った地元の公園だったり、毎日利用していた最寄り駅だったり。
自分たちにとって思い入れのある場所での撮影を選びました。

せっかくならと、招待状の切手は日本郵政の「オリジナル切手サービス」を使用し、愛犬3匹の切手を作りました。母が一番喜んでくれました(笑)
また、当日のタイムスケジュールがある程度分かっているとゲストの方も来やすいかなと考え、おおまかなタイムスケジュールを記載したカードも自作で印刷しました。

ウエディングドレスはフィオーレビアンカさんで選びました。
自分はどんなドレスが似合うのか、よく分らぬまま何着かさまざまなドレスを試着しましたが、どれもしっくりこず。そんななかこのドレスを試着したところ、ストンと落ちるようなシルエットとシンプルなデザイン、しかも華奢に見える！と鏡を見た瞬間に「これだ！」と感じたのを今でも覚えています。

カラードレスはなかなか決まりませんでした。カラードレス探しを始めていくと、プリンセス感漂うパステルカラーのドレスが多く、自分には可愛すぎるドレスは似合わないと思っていたので、程なくしてカラードレス難民となりました(笑)
「お色直しはカラー」とどこかで決めつけていましたが、別に2着目も白でもいいのか！とふと思ってから間もなく、心が躍るドレスに出会いました。刺繍とビジューがドレス全体に施されていて、ナイトウエディングにも映える1着でした。ウエディングドレスと同じ白色のドレスですが、雰囲気をガラリと変えることができました。出来ることならもう一度着たいと思える1着です。

お色直しのブーケはアーティシャルフラワーブーケをレンタルしました。ボルドー×テラコッタの深みのある色味がドレスを引き立たせてくれました。

招待したゲストは家族や友人のみだったので、厳かな雰囲気ではなく皆が気楽に楽しめる式にしたい。乾杯の挨拶や余興などは頼まず、ゲストにはリラックスして楽しんでもらえるよう演出を考えました。
ゲスト参加型の企画はなにかないかと考え、新郎新婦プレゼンツ4択クイズを行いました。
披露宴の時間が少ない中、コンテンツを入れるのは厳しいか...と考えていましたが、のちのちクイズ中の写真を見てみると、ゲストの皆が笑顔で楽しそうな写真ばかりだったので、取り入れてよかったと思っています。

ウエディングケーキは、新婦の地元の名産であるイチゴを乗せたいと思っていました。打ち合わせの中で、時期的に用意できない可能性があると説明されていましたが、運よく苺のケーキを準備いただけることになり、とても嬉しかったです。高さを出してほしい、タテラインを入れたい、など色々要望を出してしまいましたが、プランナーさんが細かく相談に乗ってくださりました。当日素敵なケーキを見た瞬間、思わず拍手をしてしまいました。

高砂・ゲストテーブルは、式のテーマカラーであるオレンジ、テラコッタ、ボルドーをメインとしつつ、ダークな色味のお花をアクセントで使用し、秋らしくスパイシーな装花にしていただきました。
高砂はウッドチェアです。せっかくのドレスが隠れてしまうのはもったいないと感じていたので、ウッドチェア1択でした。
ゲストテーブルは、装花の周りにテラコッタのテーブルランナーをくしゃっとまとめ、ダークカラーのキャンドルを数個配置しました。

新郎新婦の自己紹介や鹿児島のおすすめスポット、席次表などを1冊にまとめたプロフィールブックを作りました。挙式が始まるまでの待ち時間、ゲストの方々が退屈に感じないようにだけでなく、せっかくお互いの大切な人たちが1つの空間に集まるので、私たちの自己紹介だけでなくゲストの紹介コーナーを載せたこともこだわりの1つです。プロフィールブックの内容が話のネタになり、面識の無い友人同士で話が弾んだと友人からの報告がなにより嬉しかったです。
プリントパックさんに印刷をお願いしました。期限ギリギリまで編集作業をしていましたが、スピーディーな印刷に助けられ、しかも安価＋大量の予備をいただき、これからプロフィールブックを作成する花嫁様におすすめしたいです。

ドレスや装花の邪魔をしないようなシンプルなネイルにしました。ゴールドのフレンチネイルが可愛くて気分が上がりました。

オレンジとブルー

式の約11カ月前から始まった打ち合わせ。新郎は遠方の出張先、新婦は栃木、式場は鹿児島という異例の3カ所で繋がるオンライン打ち合わせが中心だったため、大変なこともたくさんありました。想像どおり準備も大変で、喧嘩もしましたし締め切りにも追われましたが、来てくれる友人や家族のことを一人一人、ちゃんと考えることができた本当に良い機会でした。
当日は、今まで生きてきた中で1番短く感じた1日でした。本当にあっという間でした。
結婚式を迎えることができた嬉しさと、コロナ禍でしばらく会えていなかったゲストの方とやっと再会できた感動で、夢のような時間を過ごせました。
結婚式を挙げなかったら、お互いのことをこんなに考えることは無かっただろうし、二人の人生を考え、形に残すことも無かったかと思います。
結婚しても結婚式はするつもりは当初ありませんでしたが、普段両親へ伝えられないことや感謝の気持ちを伝えられ、大切なゲストの皆さんとベイスイートという空間で楽しい時間を共有でき、最高に幸せな1日になりました。