30代夫婦。ゲストとの大切な縁を繋ぐ『ご縁会』

2人とも普段からあまりアクセサリー類をつけないこともあり、こだわりはシンプルなデザインであることと、着け心地と丈夫さ。
デート中に予約もなく偶然入ったビジュピコ神戸店でとても素敵な店員さんとの出会いがあり、私たちの希望を伝えてフラージャコーというブランドを紹介していただきました。
その中でも「リングディビデュエル」という素材やデザインをセミオーダーでき、スイスでゴールドスミスという職人さんが鍛造製法で仕上げてくれる、極上の付け心地が特徴の指輪を選びました。
プラチナ素材でベーシックなデザインのものを選び、私が婚約指輪を断ったので、代わりに結婚指輪に小さなダイヤをいれてもらいました。
シンプルなデザインにちょっとしたアクセントになり、ほとんど自分にしか分かりませんがそこがまたお気に入りです。
特徴である付け心地は抜群で、ときどきちゃんと付いているか心配になるほどです。笑

ドレスショップ:ミーチェストーリカ
ブランド:アンナマイヤー
ドレス名:ナターシャ
※式場提携外のショップですが、契約前に交渉し許可いただいています。

式場が決まり、まずはドレス探し。
…と思っていたら、コロナによる緊急事態宣言で家からでることすら憚られる時期だったので、インスタグラムでいろんなドレスを探していました。

元々昔から「結婚式では絶対にマーメイドドレスを着る」と決めていたのですが、式場がレトロな雰囲気だったのでそのイメージにも寄せたくて…ハイネック・ロングスリーブのレトロなマーメイドドレスなんてないかなぁ、と思っていた時にこのドレスを見つけた時の興奮は未だに忘れられません。

直感で絶対に似合う！と確信していたので、まだ試着もしていない段階からもう絶対にこのドレスがいい！と決め、試着の予約をしたのでした。

望んでいたハイネック・ロングスリーブ・マーメイドに加え、身体のラインを綺麗に見せてくれる総ストレッチレース、裾まで続くくるみボタン、個性的なバックデザインと、期待以上にあちこちにあるツボに悶絶しながら決定させていただきました。
延期をはさみ、ドレスを決定してから式を挙げるまで1年以上ありましたが、それまでにどれだけ素敵なドレスを見かけても一切気持ちはブレず、このドレスに出会えたことは本当に運命だったと思います。それくらい大好きです。

ミーチェストーリカのスタッフさんも本当に素敵な方ばかりで、心配りが素晴らしく、いつもお伺いするのが楽しみでした。
こちらのドレスはミーチェストーリカさんと東京のミーチェさんにしかおいていないのですが、このドレスがあるのがこのショップで本当によかったと思います。絶対にドレス選びの際には候補に入れてほしいドレスショップさんです。お直しの技術もトップクラスです。

1回目の前撮りは、エスエリドレスさんというドレスショップのキャンペーンで撮影していただいたもの。
結婚が決まるずっと前から、かわいいドレスがたくさんあるな、と思ってエスエリドレスさんを見ていたので、まさかそのエスエリドレスさんのドレスで写真が残せるなんて夢のようでした。
選んだのはグレーのチュールを使った写真映えばっちりの透明感あるドレス。
ドレスの雰囲気を活かしてヘアメイクは王道のものにしていただきました。

夫からプロポーズで実際に履ける大きさのガラスの靴をもらっていたので、ガラスのくつを履かせるショットをいれてもらいました。まるでシンデレラのような気分でした。
韓国風でお洒落に撮っていただき大満足です。

返信ハガキを送るために外出が必要だったり、不特定多数の人が触れる郵便物を受け取るということの不安を考慮して、web招待状にしました。
事前に了承をもらい、親族もすべてweb招待状に。親世代の方も、普段からスマホを使い慣れている方たちばかりだったので、逆に「今はこんなのがあるんやね、便利やわ！」と好評でした。

式場の装花パターンとして
1.フローリストさんと相談し自由にできるもの
2.何パターンかある中からテイストを選ぶもの
の2つあり、披露宴会場が既に完成されすぎていてお花のイメージがつかなかった私たちは2にしました。なので、あまり打ち合わせといった打ち合わせはなく、当日まで全くイメージは分かりません。
テイストは「アンティーク」で、大好きな紫陽花の時期だったため、紫陽花を使ってほしいというリクエストのみお伝えしました。
披露宴会場にぴったりのくすみカラーの素敵な装花にしていただきました。

2度目の前撮りは大好きな式場で。
たくさん好きなスポットがあるけれど当日は撮ってもらう時間がないので、前撮りで叶えていただきました。

レトロな洋館なのでそれに合わせて和洋を織り混ぜ、夫は洋装、私は黒引振袖で。
とても素敵なカメラマンさんで、大正時代っぽいポーズの写真を荒めのモノクロ加工にしてくださいました。

ショップ:ドレスサロン　ラ・ファータ
着物名:飛翔

お色直しの和装は、母のリクエストです。はじめは披露宴会場がえんじ色のイメージたったので同化してしまうのでは？と思い赤色は避けていました。けれど背景になる襖や壁は金色や茶色であることに気づき、試しに赤を着てみたところ、とても顔映りがよく、鮮やかな色味の赤にしぼって試着。

本当は個人的には違うデザインのものが気に入っていたのですが、写真を見せた母と祖母、そして実際に見ていた夫の全員から「絶対これがいい」と満場一致でこれを推され、元々はしぶしぶ決定したものです。笑

けれど当日、この色打掛と披露宴会場の雰囲気が本当にどハマりで、ヘアメイクとの相性もものすごく良く、これにしてよかった！と当日になってやっと実感しました。
これを推してくれた母、祖母、夫に感謝です。笑

ショップ:ドレスサロン　ラ・ファータ

夫の衣装は洋装も和装も提携のお店でお願いしました。
洋装のタキシードは私のレトロクラシカルなドレスに合わせてもらい、クラシカルなタキシードとカマーバンド。夫は四肢が細いので、細身のパンツがよく似合っていました。

和装は白・グレー・黒の3択のみだったので、こちらもスタンダードな黒に。なんやかんやで、やっぱりスタンダードな形が引き締まってよく似合っていました。

ヘアメイクは式場提携の方でした。
フィンガーウェーブはテクニックが必要と聞いていたので、あらかじめヘアはフィンガーウェーブでとお願いしていましたが、さすがレトロな式場を担当しているヘアメイクさん、慣れているのかササっと短時間で素敵なフィンガーウェーブをつくってくださいました。
かたちや前髪で微妙に見え方が違うので、何パターンか試していただきました。

メイクはヘアメイクリハーサルでまずお任せでしていただき、そこから「もっとこうしてほしい」というポイントを伝えていくかたちで、いろいろと要望を聞いていただきました。
最終的に本番の前にヘアメイクリハーサルで伝えたポイントをまとめた「ヘアメイク希望書」を作成して送付しておきました。

ヘアは終日変更せずフィンガーウェーブ、挙式はアクセなし、披露宴はベールをとってヘアボンネを付け、イヤリングを。お色直しの和装ではアクセをすべて外し、金箔をつけていただきました。メイクもほとんど変更なく、お色直しの和装の際に目尻に赤いシャドウを足してモダンな雰囲気にしてもらいました。

引出物ははじめから宅配を予定していたので全員宅配で用意。
ゲスト別で金額や内容を分け、
1.引出物、引菓子、縁起物すべてカタログギフト
2.引出物、引菓子、縁起物すべて新郎新婦でチョイス
の2パターンで送り分けしました。
ほとんど1ですが、年配の方は2にしました。
テーブルには引出物は宅配で用意する旨を記載した案内をおいていただいています。

神戸迎賓館では決まったコースはなく、一つ一つお料理を決められる「プレフィックスメニュー」というもので、実際に試食会に参加し、食べ比べながらメニューを決定していきます。ゲストへのおもてなしには何よりも料理が大切と思っていた私たちにはぴったりでした。

前菜「海の幸のジュレ　ひまわり」
スープ「季節野菜の冷製ポタージュスープ」
魚料理「甘鯛の鱗焼き」
★お口直しのグラニテ
肉料理「黒毛和牛フィレ肉のポワレ　トリュフソース」
★鯛茶漬け
★デザートビュッフェ

★はオプションで追加したものです。中でも肉料理は100歳近い歯の悪い祖母でも食べられるほど柔らかく、ゲストからも大好評だったので、少々値は張りますが、つけて絶対に損はないメニューです。

3度目の前撮りは、カメラマンさんだけ依頼して、衣装とメイクはセルフ、ヘアはセットサロンでしてもらい、街ロケで行いました。

すごく気の合うカメラマンさんで、ロケーション選びのセンスが最高。期待以上のエモい写真を大量に撮ってくださり、どの写真を結婚式で使おうかと本当に悩みました。

ブーケも装花と同じように決まった形から選ぶもので、カラーリリィをメインに、大好きな紫陽花を添えてもらうかたちで少しアレンジしてもらいました。
思い入れのあるドレスのデザインは邪魔せず上品な華やかさがあり、ちょうどいいブーケでした。
ブートニアはブーケとお揃いのデザインでお任せでつくっていただきました。

ケーキカットの代わりに鯛の塩釜開きをしました。ゲストが結婚式に参列し慣れている方ばかりだったため、少し違う演出がしたかったからです。
開いた鯛は身をほぐしてもらい、コースの最後に〆のお茶漬けとして出していただきました。
レトロな洋館での珍しい演出だったのでゲストにも喜んでもらえました。

席次表兼メニュー表、席札はピアリーでお揃いのデザインのものを用意しました。
和モダンで高級感のあるデザインで、披露宴会場の雰囲気に本当にぴったりで、とてもオススメです！

【プロフィールムービー】
スマホで自作しました。使ったアプリは「Cap Cut」と「フォトスキャン」です。

【エンディングムービー】
ゲストとして出席した際に見るのが楽しみだったので、撮って出しエンディングムービーを依頼しました。

【オンライン配信】
式場で提供されていたオンライン配信サービスを申し込み、コロナ影響で式場に来られなかったゲストにはオンラインで出席していただきました。式場でカメラマンさんが撮影してくださるためとても臨場感ある映像で、タブレットを使った歓談の時間も設けたので「本当に出席しているみたいだった」と大好評でした。

プチギフトはお菓子のつかみ取りにしました。
お菓子を数種類、大きなカゴ(式場無料貸出)に混ぜ入れて、ビニール袋を手にはめてつかみ取りしてもらい、そのままビニール袋を裏返して持ち帰ってもらいました。

お菓子はお店用の大袋をネットで購入。
・夏なので溶けないこと
・掴んでぐちゃぐちゃにならないこと
・掴みやすい大きさであること
・ちょっと懐かしいパッケージ
を条件にして、ラインナップはコーティングチョコ(2種)、ラムネ、金平糖(4つの味)にしました。

オンラインショップで購入して、直接式場に送ってもらいました。
私たちの中ではそこまでプチギフトへの
こだわりがなかったのもあって、
◼︎最後までワクワクしてもらえる演出
◼︎軽くて荷物にならない
◼︎いろんな味が楽しめる
◼︎ビニール袋を介すので若干コロナ対策
になり、ゲストも楽しんでくれたので
よかったな〜と思います！

コロナ対応でテーブルごとの退場案内で、かつゲスト30人程度の少人数だったためそこまてゴチャらなかったですが、通常のプチギフトより時間はかかってしまうので、つかみ取りをする場合は式場に事前に確認された方がいいかな？と思います。

いつも通っているネイルサロンでサンプルでざあの中から選びました。特別だったので、左右アシンメトリーに。
右手は私の中での神戸迎賓館のイメージカラーであるブラウンとゴールドを基調にしたデザイン。
左手はブライダル感のあるデザインで、順番を変えてパールっぽいデザインを薬指にもってきてもらいました。

30代夫婦。ゲストとの大切な縁を繋ぐ『ご縁会』

式のテーマは「ご縁会」です。
このテーマには、両家や今まで関わってきてくださった大切な方々とのこれからの「ご縁」を繋ぐということ、また旅行好きな2人なのでこの先も素敵な旅の「ご縁」にめぐり合えるようにということ、そしてこのご時世でなかなか楽しめなかった「宴会」のように式を楽しんでほしいという願いをこめました。

年齢的にもほとんどのゲストが結婚式に参列し慣れているため、とにかくゲストには非日常を味わって欲しいと、ありきたりではなく「こんなのはじめて！」と思ってもらえるよう、工夫しました。
・文化財にも指定されている本物の迎賓館での式と披露宴
・ケーキカットの代わりに鯛の塩釜開き
・テーブルナンバーを2人で行った温泉地にする
・プチギフトをお菓子の掴み取りに
・コロナ影響により来場できないゲストに向けたオンライン配信
とても素敵な式場だったので、自分たちらしさを出しつつも、式場がもつレトロさを大切にしました。

当日は本当にあっという間でしたが、信頼できる式場スタッフさんばかりだったので安心して過ごせました。
「一日だけど一生のこと」を神戸迎賓館さんで行うことができて本当によかったです。

祝福してくれる仲間と大切な家族のいる幸せ、
愛する人との新しい門出を見守ってもらうことの喜び。
「コロナ禍だからこそ」これらをより強く感じ、一生の思い出に残る一日になりました。