人前式の一般的な流れ

人前式ならではのプログラムに！

人前式のたった一つの決まりごと、それは結婚の意思を示すことです。演出はふたり次第ですが、式の軸をある程度決めて、自分たちなりにアレンジするのが成功の秘訣。チャペル式や神前式などでは実現が難しいプログラムも、人前式なら実現可能かもしれません。人前式ならではのプログラムを挙げて見ましょう。

◆披露宴会場と同じ場所で行うこともできる
人前式ならガーデンや浜辺、レストランなどで挙式と披露宴を一つのスペースで執り行うことができます。披露宴会場内のアレンジが必要なこともあるため、披露宴会場側と相談すると良いでしょう。

◆衣裳も自由に
チャペル式ならドレス、神前式なら白無垢と相場が決まっていますが、人前式は洋装・和装どちらでも問題ありません。オリジナリティを意識した衣装選びが楽しめます。

◆両親とバージンロードを歩く
チャペル式では父親とバージンロードを歩くのがスタンダードですが、人前式なら新郎・新婦ともに両親とバージンロードを歩いて、両親に感謝の気持ちを伝えることができます。

◆ほかの挙式スタイルを参考にできる
お互いの実家の水を汲んで一つの杯に注ぎ合わせて新郎新婦が飲む「水合わせの儀」や、ゲストからリレーされたキャンドルを新郎新婦が一つのキャンドルに灯す「ともしびの儀」など、独特の演出を加えることができます。

一般的な人前式の流れは？

演出は自由に決められますが、全体の流れを作って間延びしないようにすることが大切です。一般的な人前式の流れを見てみましょう。

◆ゲスト入場
◆新郎新婦入場
ゲストに迎えられて新郎新婦が会場に入場します。立会人（媒酌人や友人）に先導してもらってもいいでしょう。
◆開式宣言
司会者または新郎新婦が挙式の開始を宣言します。司会者は友人でも良いですが、カジュアルになりすぎるよりかしこまった雰囲気を作りたい場合はプロの司会者に任せるのが無難です。
◆誓いの言葉
ふたりが事前に考えた誓いの言葉をゲストの前で読み上げます。
◆指輪交換
指輪を新郎、新婦の順でお互いの左薬指にはめます。親戚の子供に頼んで、指輪をふたりのもとに運ばせる演出を加えてもいいでしょう。
◆結婚誓約書や婚姻届にサイン
結婚誓約書や婚姻届にサインをし、列席者が証人欄に署名捺印します。
◆結婚の承認
司会者または新郎新婦が結婚誓約書や婚姻届をゲストに見せて、ふたりが結婚したことを宣言します。
◆立会人代表による挨拶
ゲストの代表として、立会人がふたりの結婚を祝福するスピーチをします。
◆退場
ゲストの拍手に包まれながら退場します。生演奏や聖歌隊を使って退場する演出など、退場方法も自由です。

ゲストによる承認や挨拶もプログラムに

人前式ではゲストは新郎新婦の結婚の承認者という役割を担います。ゲストによる承認や挨拶を演出に加えて、一緒に結婚式を進める当事者として参加してもらう工夫をしてはいかがでしょうか。

◆証人として署名
ゲストには受付で、結婚証明書の証人欄に署名(記帳)を済ませてから会場へ入場してもらいます。ゲストの名前が記載された結婚誓約書に新郎新婦が署名すれば、一生の思い出になることでしょう。
◆婚姻届の証人欄
婚姻届の証人欄にゲスト代表が署名・捺印し、ふたりの結婚を承認した証にしてもいいでしょう。
◆ゲストの代表に挨拶を
欧米のウェディングでは新郎新婦それぞれの兄弟や友人代表が、アッシャー、ブライズメイドとして参加し、新郎新婦のお手伝いや、式を締めくくる挨拶をします。同じように、人前式の締めくくりにゲストの代表から挨拶をもらってはいかがでしょうか。
◆ゲストに牧師役を依頼
ゲストの一人に「牧師役」を依頼して、指輪交換や結婚の誓いの進行を取り仕切ってもらう方法です。
◆小物で結婚承認を盛り上げる
ゲストにベルやフラワーシャワー、風船などの小物を渡しておき、結婚を承認するタイミングで小物を使って一斉に盛り上げてもらいます。厳かな雰囲気から一転、明るく和やかな雰囲気になることでしょう。