一生に一度のハレ舞台

ウェディングドレスとカラードレスをトータルでそれぞれ5着ずつほど試着し、半年ほど前から4回ほどかけて衣装選びを進めました。最初は漠然と「プリンセスラインがいいな」と思っていましたが、実際に試着してみると、すそのレースの透け感や、歩いたときの揺れ方など、細部に心惹かれるポイントがたくさんあって、どんどん選ぶのが楽しくなっていきました。
試着には母や祖父母、夫も一緒に来てくれました。特に祖父母が喜んでくれた姿が印象的でした。家族と一緒に衣装選びをすることで、自分一人では気づかなかった視点や感想をもらえたことも、大きな支えになりました。
最終的に選んだウェディングドレスは、ハレクラニのガーデン挙式の芝生に映える、すその透け感が美しい一着でした。自然光の下で柔らかく広がるシルエットが本当に素敵でした。鏡の中でそのドレスを身にまとった自分を見たとき、はじめて「結婚式を迎えるんだな」という実感がわいてきて、胸がじんわり温かくなったのを覚えています。
ドレス選びを通して、一番楽しかったのは、普段は絶対に着ないような衣装を試せたことです。毎回のフィッティングがちょっとしたお姫様体験のようで、ワクワクしながら通っていました。また、スタイリストさんを指名してお願いしていたことで、複数回の試着でも一貫して私の好みや雰囲気を把握してくださり、スムーズにドレスを選ぶことができたのも本当に良かったです。

披露宴の料理とドリンクは、ゲストの皆さまに心から楽しんでもらえる内容にしたいと考えて準備を進めました。会場はハレクラニ沖縄の室内で、親族と友人を合わせて約30名をお招きしました。大切な方々に沖縄でのひとときを満喫するために、料理やドリンクの選定にもこだわりました。
料理はフレンチ風のコースに決定しました。試食は行っていませんでしたが、写真や資料をもとに内容をよく確認し、見た目の華やかさと味のバランスを重視して選びました。メインのお肉料理については、披露宴会場内でシェフが盛り付けまで行ってくれる演出を取り入れました。味だけでなく視覚でも楽しめる内容になりました。
ドリンクの内容については、どこまで含めるかを迷いました。最終的には沖縄らしさを取り入れたいという思いから、ビールはオリオンビールを選びました。
当日は天候にも恵まれ、披露宴会場の外に出て乾杯を行うことができました。屋外での乾杯はハレクラニ沖縄ならではの特別な時間となり、ゲストの皆さまもとても喜んでくださいました。
料理の提供では、シェフが各料理の説明を丁寧にしてくださり、単に食べるだけでなく、その背景にある工夫や想いを共有できたことで、より記憶に残る時間になりました。
お酒の提供は非常にスムーズで、特に家族が喜んでよく飲んでいたことが印象に残っています。スタッフの皆さまがきめ細やかに対応してくださり、ゲストが安心して過ごせる雰囲気が整っていました。
披露宴では、演出や進行だけでなく、食事の時間そのものを大切にしたいと考えていました。料理やドリンクを囲みながら自然と会話が生まれ、ゲスト同士の交流が深まる様子を見て、準備してきた内容に手ごたえを感じました。
披露宴全体を通して、料理やドリンクが場を和ませ、楽しい時間をつくってくれたと感じています。

挙式と披露宴の装花は、全体を通して緑を多めに取り入れ、ナチュラルな雰囲気で統一しました。沖縄という土地の開放感を大切にしながら、リゾートらしい軽やかさと上品さを感じられるような空間づくりを目指しました。装花は各テーブルに配置し、ゲストの皆さまに近い場所で花の存在を感じていただけるように工夫しました。単に華やかにするだけではなく、自然の中にいるような穏やかさを演出することを意識しました。
装飾の中でも特にこだわったのは、枝ものを使って高さとボリュームを出した点です。大きな樹を思わせるようなダイナミックな枝ぶりの植物を取り入れることで、屋外の緑と調和した空間に仕上げました。そこに球体のガラスを吊るすことで、幻想的な雰囲気を演出しました。
式場の方には、こちらのイメージを伝えるために最初に希望の雰囲気をお話ししました。その後、具体的なイメージ図を提案していただけたので、細かな要望をしっかり伝えることができました。装花の配置やボリューム、高さのバランスなども事前にしっかり確認することができたので、安心して当日を迎えられました。完成した装花は、ナチュラルでありながらも華やかさを兼ね備えており、写真にもしっかり映えていました。
挙式から披露宴まで、装花のテーマをぶらさずに統一したことで、会場全体の雰囲気にまとまりが生まれました。

一生に一度のハレ舞台

結婚式当日は、天気予報で一時的に雨の可能性があると言われていたため、ガーデンでの挙式が実現できるかどうかが直前まで分からず、少し不安な気持ちでした。しかし見事な晴天に恵まれ、無事に屋外での挙式を行うことができました。澄んだ空と広がる芝生の緑に囲まれながら、祝福の言葉を受けた時間はとても特別なものでした。
ゲストにはかりゆしウェアを着てもらい、沖縄らしさを感じられる装いで参加していただきました。堅苦しさがなく、明るくリラックスした雰囲気の中で式を進めることができたので、ゲストにも特別な思い出になってくれていたらうれしく思います。
準備の中で特にこだわったのは、衣装選びと装飾の花です。衣装は納得がいくまで何度も試着を繰り返しました。挙式用のウェディングドレスは、透け感のある裾が印象的なものを選び、芝生の上でも映えるように意識しました。カラードレスについては、華やかでプリンセス感の強いものが多く、逆に迷いもありましたが、最終的には自分にしっくりくる一着に出会えたと感じています。
装花はナチュラルな雰囲気で統一しながらも、ゲストテーブルは華やかに見えるよう、ボリュームを持たせました。枝ものを使って高さを出し、球体のガラスを吊るすことで、幻想的な空間が生まれました。装飾の完成度には満足しており、写真にもきれいに映っていたので、こだわってよかったと感じています。
準備を進める中では、決めることの多さに圧倒される場面もありました。限られた時間の中で、衣装や花、演出、BGM、進行など、一つひとつを選んでいくのは大変でしたが、そのぶん当日の満足感にもつながりました。とくに、オープニングムービーやプロフィールムービーを自作したことは思い出深い経験になりました。撮影のためにふたりでさまざまな場所に出かけ、カメラを構えて笑い合った時間も、今では大切な思い出になっています。
当日を迎えたとき、会場の装飾やゲストの笑顔、自分たちの衣装など、すべてが形になっているのを見て、ようやく結婚の実感が湧きました。たくさんの準備を乗り越えた先にあるこの気持ちは、準備期間をともに過ごしたからこそ味わえたものだと思います。
全体を振り返って、特に大きな反省点はなく、やりきったという気持ちでいっぱいです。結婚式を通じて、多くの人に祝福されるありがたさや、家族・友人とのつながりの温かさを改めて実感しました。