人とのつながりを、心から感じられる式場

挙式会場について

グレーの石造りのような挙式会場で、落ち着いたおしゃれな雰囲気です。いわゆる“ザ・チャペル”という感じではなく、いい意味でチャペルらしさを感じさせない造りになっています。

広々としているわけではありませんが、ゲストとの距離が近く、新郎新婦の表情がしっかり見えるのが魅力。狭さは感じず、ほどよい一体感があります。全体的に少し重厚感があり、空気感にも神聖さが漂っていました。

バージンロードからゲストの顔がよく見えるのも安心感がありましたし、中央に飾られているお花も雰囲気があってとても印象的でした。

誓いの言葉は新郎と向き合って交わすスタイルで、距離が近い分、相手の言葉に集中できるのも良かったです。重みのある空間での挙式は、写真に残してもとても映えて、おしゃれに仕上がりました。

披露宴会場について（会場名：リビングルーム）

披露宴は、ソファやテレビ、ドリンクカウンターのあるリビングルームタイプの会場を選びました（最大40人まで利用可）。

長机は2つあり、適度な距離感で配置されているため、席の間を移動するのもスムーズです。壁側のスペースはやや狭めですが、特に不便は感じませんでした。

特によかったのは、ゲスト同士の距離が近く、隣の人はもちろん、向かいの席の人とも気軽に話せる距離感だったこと。立ち上がったり移動したりしやすい雰囲気なので、自然と交流も生まれやすく、アットホームな時間を過ごせました。

スタッフの方もフレンドリーで、ゲストと積極的におしゃべりしてくれたり、場の雰囲気づくりや交流のサポートをしてくれたりと、とてもありがたかったです。

唯一、ソファまわりのスペースは少し手狭に感じたので、テレビ前で何かを見る時はやや窮屈に感じるかもしれません。また、全員での移動が必要なシーンでは少しだけ大変さを感じましたが、それほど気になるほどではなく、全体的に心地よく過ごせる空間でした。

最初の見積りから値上りしたところ

衣装はプラン内に収めたので、大きな値上がりはありませんでした。追加費用として発生したのは、小物類（ブライダルインナーや靴など）と衣装保険（約15,000円）程度です。

見積もりには含まれていなかったものとしては、以下を追加しました：
•両親の着付けとヘアセット（それぞれ約10,000円ずつ）
•アフターブーケ（約60,000円）

また、引き出物については見積もり時点では概算で設定されていたため、実際に選んだものによって多少の前後がありました。

動画（ロングバージョン・エンドロール）や写真撮影は最初の段階から見積もりに含めていたので、追加料金はありませんでした。

料理についても、試食で十分満足できたのでランクアップはせず、基本プランのままで進めました。

ウェルカムドリンク（水出し緑茶）は、当日の待ち時間が短かったため追加せず、乾杯酒も各ゲストが好きなドリンクを選べるスタイルにしたので、こちらも追加なし。どちらも希望すれば追加料金が発生しますが、私たちは必要性を感じなかったため、入れませんでした。

最初の見積りから値下りしたところ

招待状と席札の部分です。

このあたりは自作することで多少コストを抑えることができました。デザインにこだわりたい方や、手作りが好きな方にはおすすめの節約ポイントです。

料理について

特徴的だったのは、メニューに料理名ではなく“食材の名前”が書かれていること。「これはどんな料理なんだろう？」と、想像をふくらませる楽しみがありました。

前菜がいくつか種類があったのも嬉しかったですし、お肉もお魚もそれぞれしっかり美味しくて、満足度が高かったです。メインの釜飯は1膳しっかり楽しめるボリュームで、お腹いっぱいになるのも嬉しいポイントでした。

ドリンクもひとつひとつにこだわりが感じられました。ビールはクラフトビール、ワインも銘柄にこだわったセレクト、日本酒やハイボールもよくあるものとは違って個性のあるラインナップ。

お酒が苦手な方にもノンアルコールカクテルが豊富で、ジュースも思わず飲んでみたくなるような魅力的なものばかり。飲み物だけでも「これって何だろう？」とわくわくできて、最後まで楽しめました。

私は、当日ゲストとの交流をメインにしていたので、ほとんどお料理を食べる時間がありませんでした。ゲスト交流をメインにしたい方は事前の試食でしっかり味わっておくのがおすすめです。

当日は、生ものとデザートを除けば、挙式後に控室などで食べれなかった食事は提供していただけます。

ロケーション（立地、交通アクセス）について

表参道駅のa1出口から徒歩5分ほどの場所にあります。駅に着いてからa1出口までに少し時間がかかるので、足腰の悪いゲストがいる場合は事前に案内しておくと安心です。エレベーターもありますが、少し分かりづらい位置にあります。

a1出口を出てからは道に迷うことはほとんどありません。ただ、歩道はやや狭めで、車が通るときに少し気を遣う場面も。とはいえ車通り自体はそこまで多くないので、そこまで気にしなくても大丈夫だと思います。

通り沿いには高級ブランド店が並んでいて、落ち着いた雰囲気。雑多な印象は一切なく、洗練されたエリアです。

会場の外観はとてもおしゃれで、初めて訪れた時からテンションが上がりました。挙式会場からは外の様子が見えない造りなので、天候はあまり気にしなくて良さそうです。

披露宴会場は自然光がたっぷり入って明るい雰囲気。窓にはカーテンがかかっているので、外の景色はうっすらと見える程度でした。

スタッフ・プランナーについて

契約時に対応してくださった方から、担当ディレクターさん、当日のアテンダー・カメラマン・レストランのサービススタッフに至るまで、iwaiのスタッフの皆さんは本当に素敵な方ばかりでした。

どの方も「人が好きなんだろうな」と感じるような、温かく丁寧なコミュニケーションをしてくださいます。無理に話しかけてくるようなことはなく、あくまで自然体で、でもこちらが安心できるような心地よい距離感を保ってくれるのが印象的でした。

特に担当ディレクターさんとはやり取りの機会が多かったのですが、いわゆるビジネスライクな感じは一切なく、「一緒にいい結婚式をつくっていこう」という気持ちを、心から共有してくれる方でした。

こちらのやりたいことや相談にも真摯に耳を傾けてくださり、毎回とても心強かったです。「結婚式の担当者」という枠を超えて、一人の人間として出会えたことが嬉しく思えるような、そんな繋がりを感じられました。

この式場のおすすめポイント

何よりも、「ゲストとの関係性を大切にできること」がこの式場の一番の魅力です。

一人ひとりに手紙を書くという演出があり、正直かなり大変ではありますが、それだけの価値があります。手紙を書くことで、「この人にこんな思いを持っていたんだな」と自分自身が改めて気づかされる瞬間がありました。大切な気持ちに向き合えるからこそ、手紙を書きたいと思える人を式に招くことを強くおすすめします。

また、両親にしっかり感謝を伝えられる時間があるのもこの式場ならではです。お互いに手紙を交換し、読み合ったあとに、それぞれ両親と1対1で向き合う時間が設けられています。多くの式でよく見られる「みんなの前で読む手紙」ではなく、静かに、しっかり気持ちを伝え合える空間があり、心から感動しました。本当に涙が止まりませんでした。

挙式の中で、餞（はなむけ）の言葉をもらえる時間もあります。新郎新婦それぞれが選んだ2人の方から、言葉をいただくことができるのですが、これもまた非常にありがたい時間でした。披露宴ではなく、挙式でこうしたやりとりができること自体が特別です。

披露宴では、新郎新婦が各テーブルを回ってきちんとゲストとお話しできる時間が取られており、形式ばかりの流れ作業のような披露宴ではありません。自然と交流が生まれる雰囲気があります。

全体を通して、人と人とのつながりを何よりも大切にしたい方にはぴったりの式場です。まさに「ゲストファースト」を体現した式で、「人と向き合うこと」を大事にしている人には心からおすすめできます。

• 持ち込み可
• 持ち込み無料
• バリアフリー
• 宴会場に窓がある
• 友人の参列可

この式場で素敵な結婚式を挙げるためのアドバイス

・打ち合わせはたったの3回。
正直、大変だと感じることはほとんどありませんでした。むしろ「これで大丈夫かな？」と不安になるくらいやることが少なかったです。私はbgm・会場装飾・テーブル装花などはすべてデフォルトのままでお願いしましたが、それでも十分素敵でした。こだわりたい人は自由に変更できますし、「特に希望はない」という方でも安心して任せられます。

・シンプルな会場なので不安になるかもですが…大丈夫です！
式場のシンプルさについて「装飾が大変そう」と他の式場の営業さんによく言われてましたが、実際はそんなことありませんでした。むしろ“盛りすぎない”からこそ洗練されていて、自然体でいられる空間になっていました。

・やりたいことがある人も、ない人も、それぞれに寄り添ってくれる式場です。
やりたい演出やこだわりがある人はそれを叶えられるし、「特にやりたいことがない」という人でも、用意されているものだけで充分満足できるクオリティです。

・動画撮影は、個人的には必須だと思います。
手紙を送った相手がそれを受け取った時の表情や反応は、当日の自分たちからはまったく見えません。でもあとから動画で見ると、その瞬間の空気がちゃんと残っていて、本当に撮っておいてよかったと思いました。また、ゲストとの会話ややり取りも、当日は全員を細かく見られるわけではないので、後から見返せるのはとてもありがたいです。親へのインタビューなども動画に収めてもらえるので、検討する価値は大きいです。


ゲストファーストで交流メインにしたい人への注意点（私の後悔編）

1.ツーショット写真を撮りそびれた
会話を優先したぶん、新郎新婦との記念写真を撮れていないゲストが何人かいました。携帯を持ち歩かなかったこともあり、「写真撮ろう」と言われなければ撮れずじまいに…。もし写真を大事にしたいなら、撮影タイムを意識的に組んでおくといいです。

2.全員での集合写真を撮らなかった
親族写真は撮れていたのですが、式に参加してくれた皆さんとの全体写真がなかったのが少し心残りです。タイミングを作っておくと記念に残ります。

3.本当に一瞬で終わります
挙式も披露宴も、体感では一瞬です。「気づいたら終わってた…」というくらい。やりたいことがある人は、当日の流れに組み込んでおかないとあっという間に時間が過ぎてしまうので、事前準備・段取りは本当に大事です。