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結納品とは?
略式結納、目録、結納品の選び方

結納の際に、両家で取り交わす品物である結納品。関東や関西など地域によって、点数や内容の違いも大きく、どんな品をそろえるべきなのか迷ってしまいますよね。
今回は、結納品それぞれの意味や地域による違い、購入場所など、結納品に関する疑問を解説します。

01結納品とは

結納品

結納品とは、結納の儀式の際に“婚約のしるし”として、両家で取り交わす品物のこと。長寿や子孫繁栄など、それぞれに意味が込められています。

結納品は関東式と関西式の大きく2つにわけられ、関東式は、目録(もくろく)・長熨斗(ながのし)・金包(きんぽう)・勝男武士(かつおぶし)・寿留女(するめ)・子生婦(こんぶ)・友白髪(ともしらが)・末広(すえひろ)・家内喜多留(やなぎだる)の9品目が正式。

対して、関西式は目録・熨斗(のし)・末広・小袖料(こそでりょう)・柳樽料(やなぎだるりょう)・松魚料(まつうおりょう)・高砂(たかさご)・優美和(ゆびわ)・子生婦・寿留女が正式とされますが、関西式の場合は、目録は数に含めず9品とカウントするのが特徴です。

02結納品の意味

新郎新婦によい事があるようにと、祝いが込められている結納品。それぞれの意味について解説します。

目録(もくろく)
目録(もくろく)結納の品目と数を箇条書きにしたもの。結納の納品書のような役割があります。
長熨斗/熨斗(のし)
長熨斗/熨斗(のし)「あわびのし」と言い、もともとはアワビを叩いて熨して(伸ばして)乾燥させた保存食のこと。アワビは昔から高価な食物とされていて、贈り物として最高級の品でした。「不老長寿の食べ物」として贈られるお祝いの品。
金包(きんぽう)
金包(きんぽう)結納金のこと。昔は、帯地や着物を贈っていたことが、時代とともにお金に変化し、「御帯料(おんおびりょう)」や「小袖料(こそでりょう)」とも呼ばれ、女性側から男性側へ贈る際は、「御袴料(おんはかまりょう)」と呼ばれます。
勝男武士(かつおぶし)
勝男武士(かつおぶし)鰹節のことです。武家の保存食や非常食として常備されていたもので、武運長久の縁起物としての意味があります。
寿留女(するめ)
寿留女(するめ)スルメのこと。噛めば噛むほど味がでることから、味のある仲のいい夫婦になって欲しいという意味。
子生婦(こんぶ)
子生婦(こんぶ)昆布のこと。昆布の旺盛な繁殖力にちなんで、子孫繁栄の願いが込められています。「よろこぶ」という意味も込められた縁起物。
友白髪/友志良賀(ともしらが)
友白髪/友志良賀(ともしらが)白い麻糸の束を白髪に見立てたもの。共に白髪になるまでという長寿の願いと、麻のように強い絆で結ばれるという意味で、夫婦円満の願いが込められています。
末広/寿恵廣(すえひろ)
末広/寿恵廣(すえひろ)白無地の扇子のこと。扇は末広がりになっていることから、幸せが末永く続くようにという願いが込められています。白無地である理由は、純真無垢のしるしだからだとか。
家内喜多留(やなぎたる)
家内喜多留(やなぎたる)酒料のこと。関西式では、「柳樽料(やなぎたるりょう)」と呼ばれます。昔は、現物の酒樽や一升瓶を贈っていましたが、現在では現金を包むのが一般的。お酒を酌み交わし、“これから親戚付き合いをよろしく”という意味があります。肴料とあわせて、結納金の1割程度を包むのが相場です。
松魚料(まつうおりょう)
松魚料(まつうおりょう)肴料(食事代)のこと。結納後にいただく食事代として、男性側から女性側に贈ります。昔は、実際に魚を贈っていたことからこの名がついたとか。関東式では「松魚料」の代わりに「勝男武士」を贈ります。

酒肴料(しゅこうりょう)
酒肴料(しゅこうりょう)酒と食事代のこと。結納品を奇数にする場合に、「柳樽料」と「松魚料」を合わせて1枚で包む場合があります。

結美和(ゆびわ)
結美和(ゆびわ)婚約指輪のこと。おめでたい字をあてたもので、結納品(目録)に含める場合と結婚記念品として贈り、結納品(目録)には含めない場合があります。

高砂(たかさご)
高砂(たかさご)尉(じょう)と姥(うば)の人形です。白髪になるまで夫婦仲良くという願いが込められています。関西式で用いられるのが一般的。

角樽(つのだる)
角樽(つのだる)お酒のことです。地域によっては、「家内喜多留」と同意の場合も。

03結納品の地域による違い

結納品は、その内容やしきたりの地域差が大きいのも特徴。
関東では、目録・長熨斗・金包・勝男武士・寿留女・子生婦・友白髪・末広・家内喜多留の9品が正式で、すべての品をまとめて白木台に載せます。結納品の見た目もシンプルなのが特徴。

関西の場合は、小袖料・熨斗・子生婦・寿留女・末広・婚約記念品に加え、関東でいう勝男武士にあたる松魚料、家内喜多留にあたる柳樽料、さらに関西式ならではの夫婦円満を願う高砂人形が加わります。これら9品に目録をあわせたものをひとつずつ献上台に載せる飾り方が正式。場合によっては、結納品を11~21品まで用意をすることもあります。

04結納品の購入場所

結納品はブライダルサロンや結婚式場、結納品専門店、デパートのほか、通販でも購入できます。地域のしきたりや結納品の組み合わせが不安な方は、専門のスタッフに相談できる店舗で購入するのがベター。

近年では「結納セット」や「結納パック」といった、必要なアイテムがセットになったものも販売されているので、こちらを活用するのもおすすめです。

結納品を購入する際は、両家の結納品に格の差がでないように注意!後々のトラブルを避けるためにも、結納品は同じ場所で購入するようにすると安心です。

05結納品の正式と略式の違い

結納には、昔ながらの伝統的な結納スタイルである「正式結納」と正式結納を簡略化した「略式結納」があり、この形式の違いによっても、贈る結納品の内容は変動します。

「正式結納」の場合は9品の結納品を贈りますが、「略式結納」の場合は、7品や5品に結納品の数を減らすことも可能。目録も、略式の場合はつけなくても問題ありません。

関東式結納品セット(正式)
関東式結納品セット(正式)
関東式結納品セット(略式)
関東式結納品セット(略式)
関西式結納品セット(正式)
関西式結納品セット(正式)
関西式結納品セット(略式)
関西式結納品セット(略式)

画像提供元:結納屋さん.com

06目録とその書き方

結納品として相手側に贈る品物の内容を箇条書きにした、納品書の役割がある目録。すべて毛筆の手書きで記入し、結納の当日までに用意をしておく必要があります。近年は、結納品を販売するお店で代筆してくれるケースもあるので、手書き文字に自信がない方はプロにお任せするのが安心です。

また、目録の書き方に関しても関東式・関西式にわけることができます。
関東式の場合は、目録を含めた9品を記載するのが一般的で、結納金のことを「御帯料」と書く場合も。関西式の場合は、目録を除いた9品または7品を記載し、結納金のことは「小袖料」と書くこともあります。

関東で言う「勝男武士」は、関西では「松魚料」と書いたり、「家内喜多留」は「柳樽料」と書いたり、と同じ結納品でも品名の違う場合があるので注意しましょう。

目録の書き方

目録の中身

目録は、毛筆で記入するのが基本。「一、子生婦 壱台」、「一、寿留女 壱台」などと、品名を縦書きで記入していきます。すべての品名を書いたら、「右之通り幾久しく敷目出度く御受納ください 以上」との一文と日付、贈り主・贈り先の名前を書いて完成です。

07受書とその書き方

受書は、領収書のような役割をもつものです。本来は、結納品を受ける側が用意するものですが、受ける側は事前に内容がわからないことがあるので、贈る側が用意しておく場合もあります。また、地域によっては受書を取り交わさないケースもあるので、事前に両家で確認しておくのがベター。そのほか、目録がついていない場合も受書を用意する必要はありません。

受書の書き方

受書の中身

目録同様、受書も毛筆を使用します。すべて縦書きで、表紙には「受書」または「御受書」と書き入れ、中面には「一、子生婦 壱台」、「一、寿留女 壱台」などと内容を記入していきます。

最後に、「右之通り幾久しく敷目出度く御受納ください 以上」の一文と日付、贈り主・贈り先の名前を書いて完成です。

記事監修 ティアラファクトリー主宰 矢部惠子

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