”吊り橋効果”のウソ・ホント!実はこんなところ恋愛テクニックが!?

吊り橋効果とは、心理学の実験で吊り橋の上のような不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に対し、恋愛感情を抱きやすくなる現象のこと。映画を例にすれば、パニックやアクションもので、ピンチに陥った二人が危機を乗り越えていくうちに、だんだん恋愛関係になっていくのがまさに吊り橋効果と言われるものです。人は、外的な要因でドキドキしても、恋愛のドキドキと勘違いしてしまう傾向があるもの。この吊り橋効果をうまく利用すれば、気になる人ととの関係を発展させることも可能なのです。そこで今回は、吊り橋効果を恋愛に取り入れる方法についてご紹介しましょう。

2016.09.16 更新

Contents

吊り橋効果って何?

吊り橋効果とは、恐怖や不安を一緒に体験した人に恋愛感情を持ちやすくなる心理効果のこと。
1947年、カナダの心理学者ダットンとアロンが行った「生理・認知説の吊り橋実験」によって実証されました。

この実験は、18歳から35歳までの独身男性を、揺れる吊り橋と揺れない吊り橋の上を渡、それぞれの橋の真ん中で若い女性に「アンケートにご協力ください」と話しかけられるというもの。
簡単なアンケートに答えたのち、女性が「結果に興味があるなら、後日電話をください」と連絡先を渡したところ、揺れない吊り橋を渡った男性からの電話は1割程度だったのに対し、揺れる吊り橋を渡った男性からは、ほとんど全員から電話がかかってきた、という内容です。

このことから、緊張体験を共有した異性に対しては恋愛感情を抱きやすいことが明らかになり、吊り橋効果は別名「恋の吊り橋理論」とも言われています。
しかし、この吊り橋効果は、緊張してドキドキしている時、目の前にいる異性に対し必ず恋愛感情を抱く、というものではなく、相手を意識するきっかけになり得るというものです。

吊り橋効果って本当に恋愛に効果があるの?

吊り橋効果といえば、パニックやアクション映画のようなシチュエーションでないと起こらないと思っていませんか?
実は吊り橋効果は意外と身近にある現象なのです。

たとえば、同じ部活内、特に運動部の部活内で付き合う人が多いと感じたことはありませんか?
これは、運動によって心拍数が上昇している時に、同じ行動をしたり、先輩や顧問の先生などに怒られるという恐怖体験を共有しているから。
運動や恐怖によるドキドキを、一緒に体験している異性に対するドキドキと勘違いするシチュエーションが多いので、同じ部活内でカップルが成立しやすいのです。

また、今まで特に接点もなければ、好みのタイプというわけでもない教習所やスポーツクラブのインストラクターに対し、ときめきを抱いたことがある人も多いのでは?
あれも、不慣れなことをする恐怖感にプラスして、目の前の指導員やインストラクターが颯爽と難しいことをこなしている姿に興奮して、心拍数が上がることを脳が「恋」と勘違いしてしまうことが原因です。

今まで意識していなかった男性と、一緒に組んで仕事をした後、急に彼のことが気になり始める、というのもこの吊り橋効果。
恋のきっかけとして、吊り橋効果はとても有効な手段なのです。

意外と身近にある"吊り橋効果"例

恋愛に吊り橋効果が有効といっても、気になる人と本当に吊り橋を渡るというのはなかなか難しいものです。
しかし、「一緒にドキドキする」ことが吊り橋効果の発現に必要な条件なので、何も本当に吊り橋を渡ったり、お化け屋敷や絶叫マシンのような恐怖体験を一緒にする必要はありません。

たとえば、一緒にスリリングな映画を見に行く、スポーツジムに行く、スキーやスノーボードをしに行くのでもOK。
一緒に運動するものは、運動による心拍数の上昇や、不慣れな行動によるドキドキが恋愛によるものと錯覚しやすくなります。
野球やサッカーなどのゲーム観戦や、コンサート、ライブ鑑賞などもおすすめのドキドキ行為。お笑い番組やバラエティを一緒に見るのもアリです。

また、相手をドキドキさせればいいわけですから、心拍数を上げる効果があるお酒を一緒に飲むのも、錯誤帰属を引き起こすことができます。
人は心臓がある左側に立たれるとドキドキするという本能があるので、気になる人の左側に建つようにするのもテクニックの一つ。ミニスカートやショートパンツ、胸元を少し意識した女性らしい装いなども、男性をドキドキさせる効果が抜群です。

相手をドキドキさせるシチュエーションを意識して作り出すようにすると、一緒にいる自分に対し、錯誤帰属を期待できます。
吊り橋効果を使って、気になる人をたくさんドキドキさせましょう。

効果の持続性はアテになる?

吊り橋理論では、「人間はドキドキを感じることで、恋愛していると認識する」と言われています。
では、その後はどうなるのか?恋活している人にはとても気になるところですね。

吊り橋効果でおきるドキドキは、恋愛でなくとも起こり得ます。ですから、ハッキリ言って完全に「カン違いのドキドキ」だったら、恋愛感情は育たず、「続かない」ということになってしまうでしょう。
一時的にドキドキしてみても、改めて冷静になったら、冷めきってしまった、という人もいると思われます。

吊り橋効果だけでは一時的な関わりに終わってしまう可能性は高く、そのきっかけから、どう発展させていくかが、恋愛を先へと進めていくポイントとなります。

吊り橋効果のおすすめホラー映画

"吊り橋効果を発現するには、エキサイティングな体験の共有が一番。なかでもホラー映画は、手軽に試せる恐怖体験なのでおすすめです。

恋愛モノならでないけれど、ホラー映画なら怖い勢いで彼に抱きつくこともOK。二人の絆を深めるのにホラー映画はピッタリなジャンルなのです。

そこで、今回は二人で見るのにおすすめなホラー映画を5つご紹介しましょう。

1.パラノーマル・アクティビティ 
パラノーマル・アクティビティとは超常現象の意味。アメリカ、サンディエゴの一軒家で同棲していたカップルが、超常現象に見舞われるようになります。
彼女であるケイティは幼い頃から超常現象に悩まされ、それが原因で実家が火災に遭ったことも。彼氏であるミカは、この家もそうなるのではないかと心配し、原因を突き止めるべく家の中にカメラを設置し、超常現象の正体を突き止めようとします。 
ゲームデザイナーをしていた監督が、製作費15,000ドル、自宅のパソコンで作り上げた自主製作映画なので、キャストも当然無名。
しかしオープニング週末の平均興行収入はタイタニックに次ぐ記録を持っている、大ヒット映画です。 
シリーズ化していて、前日談や後日談もあります。 

2.インシディアス 
シンシディアスは「油断できない」「知らない間に」という意味の言葉。知らない間に悪意が忍び込んできて、家族を恐怖に陥れていく物語です。 
夫婦と子ども3人のランバート家がある家に引っ越した時から、物語がスタート。引っ越し早々、新居で怪奇現象が起こり始め、家の中で怪しい人影が見え隠れするように。
そして長男が原因がわからないまま意識不明になり、母親のルネは転居を決意しますが、転居先にも人影はついてきて…。 
グロテスクなシーンはなく、音楽と物語で怖い作品です。びっくりするシーンがたくさんあるので、彼に抱きつけるタイミングが多いのもおすすめポイント。 

3.REC 
RECは文字通り録画の意味。登場人物が持つカメラが、物語を実況するタイプの映画で、緊迫感と臨場感が際立つホラー作品。いわゆるゾンビものです。 
主人公はテレビの女性レポーターであるアンヘラ。カメラマンと二人、深夜の消防隊員の活躍を取材中、消防署に緊急出動のベルが。
アンヘラとカメラマンも緊急出動に同行し、とあるアパートに到着するのですが、消防隊員や住人ららとともに、保健所によってアパートに監禁されてしまいます。
理由がわからないまま閉じ込められたアンヘラは、役所の横暴さをすべて録画してやるとカメラマンに指示しますが、録画されることになるのは、アパート内で起こる恐ろしい惨劇でした。 
怖いだけでなくグロテスクなシーンもありますが、ミステリーの要素もあるので謎を知りたくてつい見入ってしまう映画です。謎解きが好きな人におすすめ。

4.the EYE
香港、シンガポール合作の正統派心霊ホラー。 2歳の時に失明したマンは角膜移植の手術を受け、視力を取り戻します。見えるようになったことに感激するマンですが、次第に自分は他の人には見えないものも見えているということに気づき始めます。
そこで自分に角膜を提供してくれた人を探し始めるマンですが、角膜提供者には秘密がありました。
いきなり襲いかかってくる幽霊や見た目がグロテスクな幽霊に驚かされる一方、幼い頃に視力を失い、物を見ることに慣れていないマンを使ったトリックが秀逸で、謎が解き明かされるシーンは感動もの。
ハリウッドでのリメイク版と、オリジナル版ではラストシーンが異なりますが、物語の美しさを堪能したいならオリジナル版がおすすめです。
怖いだけでなく、感動や余韻も残してくれる映画です。

5.「THE JUON(呪怨)」
「リング」の貞子と並び、ジャパニーズホラーの頂点に立つキャラクターである伽椰子が登場する、ホラー映画。呪怨シリーズはたくさんありますが、今回はオリジナルでも監督を務めたた清水崇による、ハリウッド版をご紹介します。
アメリカ人留学生のカレンは、連絡が取れなくなったケアスタッフに代わり、ケアスタッフとしてウィリアムズ家を訪問します。
しかしその家には、恐ろしいモノが住んでいたのです。
これでもかというくらい恐怖が襲いかかってくるので、怖さのあまりキャーキャー騒げる映画です。オリジナル版の名シーンもしっかり網羅してある傑作ですので、背後からじっとり迫りくる恐怖を、彼と二人で楽しみましょう。

吊り橋効果のまとめ

吊り橋効果は、恐怖だけでなく興奮や運動などで心拍数が上がってドキドキしているのを、ときめきでドキドキしていると勘違いする心理現象のこと。
ドキドキ体験を共有することで、一緒に共有した異性を意識するようになる、というものです。
もちろんこれは異性を意識するきっかけでしかなく、吊り橋効果がずっと続くというものではありません。また、誰に対しても現れるというものでもありません。

吊り橋効果を恋愛テクニックとして取り入れるなら、無理に吊り橋を一緒に渡る必要も、恐怖体験も必要もなく、ただ相手をドキドキさせることができればOKです。
一緒に映画や水族館に行く、一緒にゲーム観戦をする、コンサートやライブに行くなど興奮する時間を一緒に過ごすことができれば吊り橋効果を期待できますし、お酒を飲む、少しだけ露出度の高い服装をしてみる、というのでもOK。
積極的に相手をドキドキさせるように仕掛けていくのが、吊り橋効果を恋愛テクニックとして取り入れるコツです。

気になる人がいて、いきなり食事に誘うは敷居が高いという場合は、まずは心拍数を上げる効果があるカフェイン入りドリンクを差し入れるところから始めてみてはいかがでしょうか?
その際、本能的に心拍数が上がる左側に立つようにしてみると、吊り橋効果のさらなるアップを狙えますよ。

本記事は、2016年09月16日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。

ruaha
ruaha

夫と共に、ブライダル関係のエージェンシーと15年の業務提携経験あり。独身時代は土地家屋調査士事務所で不動産業関連の仕事を経験。大阪・京都市街での新婚生活と、地方都市での生活を経験。住宅事情や結婚感、子育て感の地域差を違いを肌で感じる経験も。末子の出産を機に退職して後、携帯小説を書く傍らフリーライターとしても活躍。私生活では4児の母。

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