【プロが何度も通う店】至極の朝食が食べられる*行きつけにしたい東京都内のパン屋さん

こんにちは、フードアナリストのとけいじ千絵です。今回は、4年間「朝ごはんニスト」として都内の朝ごはんを食べ歩いてきた私が繰り返し通う、何度でも足を運びたい選りすぐりのパン屋さんをご紹介したいと思います。

2016.08.01 更新

ブレッド&タパス 沢村 (広尾)

外苑西通り沿いにある「ブレッド&タパス 沢村」は早朝から大盛況で、ひっきりなしに人が出入りします。焼きあがったパンが、1階のベーカリーに所狭しと並んでいく光景は何とも心が躍るもの! 沢村のパンの特徴は、スタイリッシュで洗練されているけれど、日本人の口にあった、どこか懐かしさを感じるところ。きのこやレンコンなど身近な食材を使ったパンたちは、小さい頃に食べたことがあるような、記憶の奥底から安心に近い喜びを感じるような、そんな温かみがあるものばかり。 気軽な1階のカフェも心地よいし、パンとコーヒーをテイクアウトして近くの有栖川公園でピクニックするのも◎。

でも一番のおすすめは、2階のレストランで本格的な朝食を楽しむこと!厚切りトーストセットが絶品で、セットメニューに季節のポタージュやジュースを組み合わせて楽しめます。 実は、沢村の本店は軽井沢。夏の避暑で訪れた際には、美味しい空気と水でつくられた、広尾とはまた一味違う沢村の世界を堪能しに、ぜひ足を運んでみて。


[ブレッド&タパス 沢村]
住所:東京都港区南麻布5-1-6 ラ・サッカイア南麻布1・2F
営業時間:(1Fベーカリー)7:00~22:00(2Fレストラン)モーニング7:00~10:00LO/ランチ11:00~16:00LO/ディナー17:00~3:00LO(日曜・祝日のみ22:00LO)
アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾」駅徒歩5分

15℃(代々木八幡/代々木公園)

今年3月にオープンした「15℃」。パン好きなら知らない人はいないであろう、杉窪章匡シェフのお店「365日」の姉妹店で、「365日」のパンやスイーツのほか雑貨なども販売、カフェスペースでは同店の朝食がいただけます。

「365日」より格段に広いイートインスペースはいつもにぎわっていますが、少し並んででもぜひ訪れたいところ。住宅街を抜けるとあらわれる、ピカピカに磨かれたガラス張りの向こうの店内には、カウンターで朝からビールを楽しむ年配の方、20代のカップル、PCを開く女性、海外からの旅行客、主婦の集い。老若男女に愛されるお店であるのがうかがえます。

まずは定番の「365日」メニューを試してみて。食パントーストの3種食べ比べに、季節のスープ、有精卵の目玉焼き、スモークサーモン、サラダなど……なんてことない定番の朝食だけれど、定番だからこそ感じるこだわりがたくさん。すべての味付けは至極シンプルで、素材の味をしっかり引き出した調理だから、定番の朝食でも新鮮な驚きがあり、まったく飽きません。

特筆すべきはトーストの食べ比べ。こっくりとしたバターのうま味を感じるもの、澄み切った小麦の味わいを楽しむもの……。食感もそれぞれまったく異なり、トーストひとつでこんなにも個性があったのかと思い知らされる、まさに五感を使って楽しむ朝食。 実は、和朝食もあるので、何度でも通いたくなるはずです。 帰りに近くの365日で、思う存分お土産用のパンを買うことをお忘れなく。


[15℃(ジュウゴド)]
住所:渋谷区富ヶ谷1-2-8
営業時間:7:00~23:00(22:00LO)
アクセス:小田急線「代々木八幡」駅徒歩1分/東京メトロ「代々木公園」駅徒歩1分

Boulangerie et Cafe Main Mano(代々木上原)

代々木上原駅に程近い路地を入ったところに突如現れる、はっとするほど美しい外観。まるでフランスのような店内は、BGMとしてフランス語のラジオがかかり、色味が統一されたすっきりとセンスがよい空間です。 平日・週末問わず次から次へとお客さんが並び、飛ぶようにパンが売れていきます。カジュアルにお財布だけ持っている近隣住民らしき方も多く、地元に愛されるパン屋であることがうかがえます。 デニッシュ、ハード系とパンの種類はとても豊富ですが、断トツおすすめなのは、クロワッサン。深い茶色の焦げ目部分はほろ苦くサクサクな歯触り、でも中はしっとり甘く、コントラストが最高。

店内のカフェでは何を食べても絶対にはずれはないけれど、満足度が特に高いのはパンペルジュとパンケーキ!まさに「パン屋さんの底力を感じる」逸品です。 1日5食限定の朝食セットは、クロワッサン、サラダ、ボリューム満点のスクランブルエッグのあと、メインのパンケーキもしくはパンペルジュがサーブされます。潔くどっぷり盛られたカスタードクリームがバニラの香り高くて、するすると入る。ジュースとコーヒーor紅茶もついてくるという大満足なセットメニューです。 朝食セットは2016年7月時点、予約制です。お店の都合でパンペルジュの提供がない日もあるようなので、事前に確認することをおすすめします。

こちらはパンケーキです。

こちらはパンケーキです。


[Boulangerie et Cafe Main Mano(マンマーノ)]
住所:東京都 渋谷区西原3-6-5 MH代々木上原1F
営業時間:08:00~20:00(19:30LO)
アクセス:小田急線・千代田線「代々木上原」駅徒歩1分

フードアナリスト・とけいじ千絵さんお墨付き☆前回の記事はこちらから!

【プロが何度も通う店】週末東京都内で至福の朝食デートが楽しめるカフェ&レストラン5選

本記事は、2016年08月01日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。

とけいじ千絵
とけいじ千絵
フードアナリスト

「審食美眼(=食に対する審美眼)を磨き、彩りある食生活を」をモットーに、『審食美眼塾』を主宰するフードアナリスト。

企業の商品開発・飲食店のコンサル業務の経験を経て「味覚」に特化した食育に取り組む。現在はフードアナリスト、講師、フードライターとしてメディア等で活躍中。
朝ごはんニスト、全国フランチの会副会長、ジャパンフードセレクション審査員。

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